tera

Virtual Rabbitの活動範囲がまた拡大していく。エリアを走り回るVRの足音で起きた震動がそのままθ衝動につながる。Wordがエリアに充満する。無心にβを集め続けるが間に合わない。VRは焦り始めている。VRは時間を理解しない。
なので一理を殺す。身体をいくつかのパーツに分けてエリアへ廃棄。紺屋も同じようにして殺す。目に付いた危険なWordから順番にそうする。過去にはジュジュとロゼットも同じようにして300回ほど殺した。VRの名の下に彼女たちは何度でも生き返る。何度殺しても死なない彼女たちはおそらく人間じゃない。そしてその彼女たちを従える自分はおそらく、


全てを忘れてβを集める。

プロットを見直すたびに、エンドロールをKINGに提供した日に、錯乱の扉から転移して大脳に寄生した仮想細胞の最終形態、擬似オゾノ・コブラノスキーがErrorを装った声で言うのです。

複製のオリジナリティは笑う。腹を抱えて笑う。自分もそれに合わせて笑う。そして半年間笑い続けていた奴がふとこちらを見て言うには、
「オマエ、アタマ大丈夫か?」
お前が言うな。