虚像のうさぎ3

「悪いな、全世界で自由意志を持った人間はオマエ一人だけなんだ。他のすべてのものは機械人形だが、まるで意思を持っているように見えるよう私が設定した。私がオマエの他我なのだ。さ、どんな気持ち?」これがRabbitを篭絡するための常套句である。これを伝えられたRabbitはこの言葉を疑うか、盲信する。そしてこれは、Rabbitがこの言葉を完全に信用しきるまで連呼される。その一部始終を確認し、管理するため、Wordはある有名な昆虫の形を取り、Rabbitの近くに潜む。その昆虫とはこんなかっこうをしている――


その他いろいろ。